おしらせ

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2017年11月

いたずらもおかしも風にとばされた西洋風の盆踊りもおわり、軒をたたく椎の実がこころのふかくやわらかい場所に音をたてておちる10月のおわりと霜月朔日。
もどりたくてかえりたくない夕暮れどきの道ゆきや朝露をまとうたびに黄葉してゆくした草だとか早朝の台所に湯をわかす音のあちこちにいよいよ到来するはずの季節のなにかしらの細部は宿っていて、しらず、帰り道に電信柱やポストのある角を曲がって見知ったはずでわけいった黄昏どきの雑木林のどこかで自身と時間とを見失ったこどもの時の自分に出逢う秋のおわりのいちじつは人さらい。
秋というも人間といふもうら淋し とか。
さて。
先日は、震災以来ほんとうに久しぶりに熊本での「花の会」を再開することができました。台風にもかかわらずたくさんのご来場ありがとうございました。現在の自分にはいちばんの勉強の場であり分母であることを再確認しました。
再開まで支援と応援くださった皆さまにこころより感謝申しあげます。

以下、お知らせいくつか。

●『花の会・ライブat鹿児島』
11月11日(土)17時〜20時
自家焙煎珈琲ぼちぼち
前売り券 2,500円  ワンドリンク付き
予約・お問合せ 099-802-2229
鹿児島では初めてのライブです。どうなることやら楽しみにしています。お楽しみに。

●「花の出稽古・福岡」
11月18日(土)・19日(日)。
薬院のギャラリー「望雲」にて。
14:00~16:30
こちらも今年最後の出稽古です。初めての方もそうでない方もお待ちしています。

●「山口和宏木工展」11月23日(木)~12月16日(土)
11:30~21:00
作家在廊日 23(木)・24(金)
こちらも久しぶり二回目の山口さんの木工展です。

※25(土)は「花の会」のため展示会はお休みします。

○ NHK BSプレミアム「美の壺」再放送
11/10(金) 19:30〜
11/17(金)   6:00〜

∞「花の会
昨年の震災以降お休みしていた「花の会」が再開しました。
夕暮れがはやまる季節、明るい時間帯にご来場いただけたら嬉しいです。

 

お湯割りが 水割りになる勘定書き

あちらこちらで たくさんの皆さまにお会いできますように。

不在庵拝。

 

2017年10月

ひなかの山や庭は夏とはまだそれほどかわらずに木と草が地も空も覆っていて、山あるきも庭仕事をするにも蚊と汗になやまされるままであるのに、しらず夜のしらむのがおそくなったなと膝頭のつめたさ毛布の薄さで目はさまされて、けれどもそれより前に耳はおきていてそういえば彼岸まえまでは聞きつけなかったたぐいのわたり鳥のにぎやかすぎるくらいうるさいようなさえずりに、ぬるい夏の朝の頃には耳慣れていた明けがらすののどやかさはかきけされて、秋ハ夕暮レとおもいなれされていたはずのあたまの隅では、はつあきの朝ぼらけのわたり鳥の一鳴をよんだ歌はあったろうかと、また毛布をかき寄せて口をつけないままに朝をむかえた寝酒で喉をうるおす9月もおわり。

風たちぬ。ようよう秋風とともに、缶ビールの秋限定商品の続々発売とともに、平たい腹とおもい腰を、あげます。

以下、お知らせ3つ。
●『花の会』
10月28(土)・29(日)。震災以来、ようやく一年半ぶりの再開 です。がんばります。

●『花の会・ライブat鹿児島』
11月11日(土)17時〜20時
自家焙煎珈琲ぼちぼち
前売り券 2,500円  ワンドリンク付き
予約・お問合せ 099-802-2229

鹿児島では初めてのライブです。どうなることやら楽しみにしています。お楽しみに。

●『花の出稽古・福岡』
11月18(土)・19(日)。薬院のギャラリー「望雲」にて。

と、いうわけで、これからはよい季節。
あちらやこちらで、たくさんの方々にお会いできますよう に。

不在拝。

2017年9月

泡立つ虫のこえ。冷える膝がしら。長月朔日。

以下 お知らせふたつ。

●『おと、いけはな』
9月9日(土)
・ 第一部:開場11:00 開演11:30
・ 第二部:開場13:00 開演13:30
会 場:東京国立博物館 庭園茶室 応挙館
出 演:坂田明(sax,clarinet,vo.),須川崇志(cello),坂村岳志(生花)
入場料:3,800円
oukyokan99@gmail.com
お名前/フリガナ・ご希望の回・枚数を明記の上、お申込ください。
お問い合わせも上記メール宛てにお願いいたします。

●『花の出稽古・東京』
南青山のDee′sHallにて
9月10日(日)
①11時~13時半
②14時半~17時
参加費:一万円(花材費込)
持ち物:花鋏、台ふき
申込み先:sakamuratta@ezweb.ne.jp
お問合せ:090-9397-6501
※花器、花材はこちらで用意しますが使用したいものがあればご持参ください。

上野でのライブ、青山での出稽古は、ともに前半の第一部に席の余裕がありますので、これからご予約予定の皆さまにはそちらをお薦めします。

なんて、もう来週です。走ってください。

たくさんの方々にお会いできますように。

坂村岳志

※お店は休みさせていただきます。15日より通常営業です。(日曜定休)
9月5日(火)〜14日(木)

 

2017年8月

それこそずいぶんながいこと軒をうつ雨音のひとつぶすらも耳にしていなくて、これではきっとこのよのあらゆるもののうらもおもてもが白暑猛暑で干上がっているだろうはずで、シエスタも亡命もないこの国ではきっと皆さんそろって車だか仕事場にこもってうつらうつらしているはずなので、それだから日暮れにはビールと餃子の店ばかりが潤っているみたいで、それでも日々みはるかす近所の森は一日中くろいおおきな塊みたいにいつもどうりに仰ぎみられるので、たまにはすこし早めの朝に自転車で家をでて歩いて山にあがるといったいこれだけの種と量の草木をやしなうだけの水分をどこからとあきれおどろく木々のつくるうっそりとした緑陰と掌でおもさをはかれるくらいの草いきれ。それから洋食屋の厨房器具をすべて同時に落っことしたような蝉時雨。
カラスが口をあけてよちよちと木陰のこずえを横あるきしているのをながめながら足元の露草をつんでいると茗荷のしげみにひそんでいた穴熊と目があう7月のおしまい。

朝から晩まで酒瓶を眺めていったいさっきまでの酒を誰が飲んだのやらと、注ぐたびにすらず空になるグラスを眺めては雨の気配をさがすばかりの葉月朔日にお知らせをいくつか。

あちらこちらで、みなさまにお会いできますよう。
不在センセー拝

 

●『透明な夏の展示会』[巡回展]
今回、ガラス作家中神牧子さん、画家nakabanさんによる作品展を開催します。さかむらと望雲、ふたつの空間で夏の展示をお楽しみください。
[さかむら]8/10(木)〜26(土) 12-21時 ※日曜定休

●『おと、いけはな』
9月9日(土)
・ 第一部:開場11:00 開演11:30
・ 第二部:開場13:00 開演13:30
会 場:東京国立博物館 庭園茶室 応挙館
出 演:坂田明(sax,clarinet,vo.),須川崇志(cello),坂村岳志(生花)
入場料:3,800円
ご予約:7/10~メールにてご予約開始
oukyokan99@gmail.com
お名前/フリガナ・ご希望の回・枚数を明記の上、お申込ください。
お問い合わせも上記メール宛てにお願いいたします。

●『花の出稽古・東京』
南青山のDee′sHallにて
9月10日(日)
①11時~13時半
②14時半~17時
参加費:一万円(花材費込)
持ち物:花鋏、台ふき
申込み先:sakamuratta@ezweb.ne.jp
お問合せ:090-9397-6501
※花器、花材はこちらで用意しますが使用したいものがあればご持参ください。

 

2017年7月

空調設備の効いた店のなかで終日だらだらとなにかしらの酒をなめながら本をよんでうとうとして夜分遅くに帰って眠る暇な暮らしをしていると今が何月のいつなのかもあやふやになってきて、それでも庭のどくだみや羊歯のたぐいが伸びるにまかせて雨にぬれてたおれて邪魔に足をぬらしたり近所の神社の境内に茅の輪がつくられていたりするので、ようやくいまが一年の半分の時季なんだと気づかされて手元の歳時記を夏越しあたりのページから読みかえしはじめてみて、それから山をあるいてラップに巻かれてレンジでチンされたレタスみたいに山気に蒸しかえされて戻ってくるとようやく今ごろがどんな季節かをからだが思いだしてきて、ああ、お富士さんの縁日がとかいろいろ懐かしくなってくるので、それでやはり今は一年の半分が過ぎるのかと雨の少ない今年の梅雨空をつくづく眺めなおしたりするのもこれはこれで例年通りのことだからなにも自分が季節に鈍感になっているわけではなくて、やっぱりビールがうまく感じる。

淡々と 生きて跨ぎし 茅の輪かな とか。
以下、お知らせひとつ。

東京では初めてのライブです。
どうなるやらさっぱり分かりません。が、おたのしみに。

坂村不在庵拝

『おと、いけはな』
9月9日(土)
・ 第一部:開場11:00 開演11:30
・ 第二部:開場13:00 開演13:30
会 場:東京国立博物館 庭園茶室 応挙館
出 演:坂田明(sax,clarinet,vo.),須川崇志(cello),坂村岳志(生花)
入場料:3,800円
ご予約:7/10~メールにてご予約開始

oukyokan99@gmail.com
お名前/フリガナ・ご希望の回・枚数を明記の上、お申込ください。
お問い合わせも上記メール宛てにお願いいたします。

 

『花の出稽古・東京』
南青山のDee′sHallにて
●9月10日(日)
①11時~13時半
②14時半~17時

●参加費:一万円(花材費込)
●持ち物:花鋏、台ふき
●申込み先:sakamuratta@ezweb.ne.jp
●お問合せ:090-9397-6501

※花器、花材はこちらで用意しますが使用したいものがあればご持参ください。

 

 

2017年6月

たとえば空がみがきあげたばかりのようにこんなにきれいにいわゆる絵にかいたような五月晴れにひかって澄んでいて、たわわな梅の実は梅の実らしくかりかりと音が聞こえてきそうに疵ひとつなく葉隠れごしに実っているのをながめていて、かがやく青空とたわわな緑陰とどちらに視点をあわせようとおもっていてもあたりの空気のきれいさ木洩れ日のまぶしさにむしろというかつい目をとじて冷蔵庫に冷やしてあるはずのビールの本数を数えていたりしてはいても、梅の実がかたく太り琵琶の実があぶくみたいに膨れだして桑の実が熟して指を赤黒くそめる時季なのだとしたらそれはそろそろ梅雨がはじまる季節でもあることを思いだして、ふと終電車の時間を気にしながらあと何本飲めるか気にしはじめた酔客のようになんとなく落ちつかずたのしめない気分にもなる5月もおわり。
さてさて。
昨年の地震被害以降、休止していました立田自然公園での「花の会」も10月あたりから再開のめどがたちました。
心配くださった本当にたくさんの方々に、思いのほかはやく再開の予定をお知らせできてひと安心。ともあれあと少し。えい おう。

不在センセー拝

2017年5月

花鋏片手にいそがしく三月四月とあっちこっちで花をいけてはしりまわっているうちに桜は青葉の新緑となって木陰をつくり樟は紅葉した落ち葉で山道や歩道をうっそりとおおい琵琶の新芽はかさぶたみたいに枯れた古葉をはがしながらのびる季節になっており、それならばそろそろ田植えがはじまる時季であろうし水をたたえた田はひろびろとかがやくばかりであるかとおもえるし雲雀がたかくあがってさえずりはじめるはずであるし土色の蛇が音をたてない活断層のように明るい畦や暗い木立をはしりまわるころなんだろうとなんとなくうっとり想像してみたりはするものの、たくさんの花をいけたというのはとどのつまりそれだけたくさんの刃物をふるったことにほかならないのでもあるのでなんとなくそんなとめどもないはばったいようなおもいに鬱陶しく気もはれきらないままに無邪気にあかるいばかりの窓外をながめながら酒をなめているうちに、あれよ世はまさに黄金週間だそう。ああそうですか。

うたよみはへたこそよけれあめつちのうごきだしては、たまるものかは
とか。

以下、お知らせ半分。
●「美の壺」再放送。昨年秋にNHK・BS放送にて放映された「木の器」特集が、5月28(日)の23時から地上波で再放送されます。痛風の足を引きずりながら花をいけていますので、お見逃しの方は是非。

不在センセー拝。
※追ッテ記ス
連休中は通常営業予定でいます。

2017年4月

上野での「花の会」を終えて、いろいろなあれこれに酔っ払ったみたいなあたまを飛行機にのせて熊本にもどると、とたんになにかの底を踏み破ってしまったような痛風を発症してウンウン唸りがら足先から放心しているうちにシガツバカも家賃の振込期日も朝ドラも終わっていて、腫れあがった足にビーサンをつっかけてようよう引きずりながら外に出てはみるものの風のつめたさ雨のさむさに桜のつぼみは片方の目をうすくひらいたままあくびも寝返りもうたない様子。植物でも春眠をむさぼることもあるのか、どこかしらが痛むのか、どうか。
春先には筍が里におりてきたイノシシの胃袋だけをみたし、蕗のとうも不作で、雪柳や母貝百合ばかりが威勢よく風に揺れては散るばかり。

ともあれ4月。夏遠からずの卯月のはじまり。ほーほけきょ。

さて、先日の拙「花の会」におきましては、短い御案内時間帯にも関わらず両日たくさんの方々にご来場頂きました。
また、同時にいろいろな方に御支援頂きました。こころより感謝申し上げます。

以下、4月のお知らせをひとつ。

●『花の出稽古・福岡』
4月22(土)・23(日)。福岡市薬院のギャラリー「望雲」にて。

坂村不在庵拝。

 

 

2017年3月

損壊した家屋は壊れたままに、崩落した山肌は春の芽吹きもしないままに、乾いた厭な夢で夜半に汗をかいて目ざめたり、それでもぐるぐるまわる地上の夜明けはいつともなしにはやくなり日暮れがゆるゆるとのびして、部屋の隅から節分にまいた豆がいまさらみつかる、春は名のみの風のさむさの如月晦日。

水にさしたままにしていた雪柳が古い葉を落としながらやわらかくてあかるい新芽をふくらませ、庭の貝母ユリが蜃気楼のようにたちあがりゆらぎ、竹薮の筍が食料をさがして里までおりてきた猪に食べつくされたおかげで冷蔵庫に若布ばかりが残る春はあけぼの。それと、不思議と今年は不作のふきのとう。

早咲きの桜がまじめ顔に一列にならんで花をひらきはじめ、日陰の梅がヒヨドリの飛びたつたびに雪のように満開の花びらをはらはらちらす卯月朔日。のこるは鶯。

目に春はあり身に春はまだ添わず
とか。

以下 お知らせ二つ。

●『花の会・東京』
ひさしぶりの東京での「花の会」になります。
各日の開催時間帯内の茶室入出場は自由です。
※詳細は別記

●『花の出稽古・福岡』
4月22(土)・23(日)。福岡市薬院のギャラリー「望雲」にて。

東や西でお待ちしています。

不在。

2017年2月

おにはそと ふくはうち。
深夜に、冷たく煮こごったセメントを舐めて夜明けまでの空腹をみたしたつもりで朝をまつような昏い暗い1月のおわり。
冷たい深夜の泥中にひそむ田螺みたいに首と心をすくめて春の水がうごきぬくむのを待つだけの硬いかたまりになって、うごかない水のながれにうごかない触角のうごきはじめる冬のおわり、春のはじまり睦月朔日。

ビル・エバンスのピアノは冬と春のあいだのとくに冬の扉をふかく時にしずかにたたいてゆくので、雪にとざされた山小屋の深夜のノックの音にもきこえるし心のなかの暖炉の薪がはぜるようにも聴かれるので春を心待ちしている自身には聴かないではいられないところもありながら、冬が身に付いた耳はいつでもたじたじとさせられるところが、ある。

とは言っても、山を歩けば春まじか。
つめたい朝の空気のなかにも踏む土のやわらかさ、木の芽のやわらかさ、苔むす朽ち木にさす日差しのやわらかさ、土にかえる落椿のやわらかさ。
横たわりながら朽ちるばかりの水仙に逝く冬を惜しむ昨日今日。惜春ならぬ惜冬。ビル・エバンスの曲ならPeace Piece 。

脈絡のない文章で失礼いたしました。おにはそとふくはうち。

以下、3月の「花の会」のお知らせ。

不在拝
●『花の会・東京』 来春3月18(土)・19(日)の2日間、上野東京国立博物館庭園内の茶室群にて、「花の会」を主催します。
詳細は決まり次第、HPにて。

 

2017年1月

あけましておめでとうございます。

…なんて、もちろん年末にこれを書いているのでなんの実感もありません。
渦をまいて流れて吸い込まれてはまた満たされてゆくトイレの水を眺めては浮世の明け暮れと自身のゆくすえを思う、今年はあたたかな歳の末。
店のこまかな掃除をして指にケガをするのも、牛乳の消費期限を気にして仕入れをするのも、花鋏を手入れしながらゆく年を想うのも、蕎麦を食べるには塩とわさびか大根をおろすのかと悩んでみたり、柚の香は年をまたぐとにわかになにかを喚起させるちからを失わせるのはどうしてだろうと考えてみたりなんなりの餅つきあとでやわらかく痛む右腕とすごす、いろいろあった一年間のおわり。
本当にたくさんの方々にご心配とご助力を頂きました。神さまサンキュー。ご先祖さん毎度どうも。みなさまありがとうございました。

なんて。ここまで書いて、あらためて、みなさま あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

坂村不在庵拝。

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