おしらせ

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2020年3月

なんちゃらがかんちゃらでどうちゃららしく世の中の皆さんはあちらに行ったらああちゃらで向こうに歩けばこうちゃらと大変らしいのだけれど、そんなことは田舎町のポストやら廃校の伝言板よりかもあずかり知らない市井の片隅のなにやらセンセーは昨日の今朝も今朝の今朝もすき腹と小鳥たちのさえずりやらに春の眠りをさまされるのでしかたないので昨日の今朝や今日の今朝もすこしまえよりかは軽くなって重たくなった布団と目蓋からはなれて昨日の今朝と同じような今日の今朝もやんごとなき身で歩くいつもの山の道はいつのまにやら柔わやわしい春草におおわれているのでついうっかりと先ほどまでの冬の枯れ葉枯れ草を踏むのになれていた足どりのさくさくとした触感ではないことに気づいて歩みをゆるめる春の春。
踏むことをためらうのは枯れ葉枯れ草であろうと柔らかな春草であろうと違いはないはずなのだけれどどうなんだろうと思うこれも春。ウグイスのはつ鳴きと蕗の薹、ふくらむ野良猫のはら。

以下、お知らせ。

●なんちゃらかんちゃらウイルスで、市内茶室の閉園につき、急遽2月の「花の会」は中止となりました。以降、再開の目処がつきしだい報告いたします。

気にそわぬ 風もあろうに 柳かな。   とか。

※3月の臨時休業日。
3月5日(木)・6日(金)。

●『熊本日日新聞連載』
今月は30日(月)掲載予定です。

    不在庵さかむら拝。

2020年2月

そろそろ蛙が鳴きだすのかしら蕗の薹はあたまをもたげてきたろうか母猫の腹もふくれてきたのだろうかなんて気分にすらなる冬の終わりの寒いさかりであるはずのなにやら睦月とよぶにはあかるくてあたたかな日和がつづいたようで、それみたことかと人々はどれを見たことやらしらねどもお天道さまを病院にでも引きずってゆきたいような騒ぎようではあるにせよ沼池の鴨はのんびりと身を寄せあって浮かんだまま帰り道をいそぐわけでもなく梢の梅もゆっくりと順番をまちながら例年通りにひらきはじめるようではあるし朝にいただくビールはやっぱり冬の朝にいただくビールのおいしさではあるのだからたまにはお天道さまがびっこをひいたり忘れ物をとりにもどって駅を乗り過ごしてみたところで避暑地のひまわり畑が咲きほこるわけでもなくて見わたす山道は杉の枯れ落ちた枝で埋もれるようだし春待ちの木々の芽はまだまだ片目をしずかにひらきはじめたばかりであくびもしてはいなくてそんな眠りを揺りおこすこともできやしないのだから少しずつでもたしかに背をのばしはじめた夕暮れまでのあかるさを淋しく眺める視線は電信柱の陰のひとさらいの眼。鬼はそと。鬼はそ
と。ご用心。

以下、お知らせ。

●『緑と黒の置かれた絵』 nakaban絵画展。

なんとなく久しぶりな、画家ナカバンの油絵を中心にした個展です。おたのしみに。

2月1日(土)~29日(土)。
11:30~21:30。

※作家在廊日 1日(土)・2日(日)。
※2日(日)以外は日曜日が定休日です。

●『熊本日々新聞連載』
今月は24(月)掲載予定。

はるかシベリアの地でようやく安住を得たかに思えた淳一とマリ子。そこに長崎奉行からの密書が!  亡父の怨霊と闘う淳一とマリ子の夢に出現する謎の巨木。シベリアの大地に映しだされる血塗られた簪の意味とは…!?   待望のシリーズ第2弾!
は、書きません。

『花の会・2月』 2月29(土)・3月1(日)。

※今月の花会は中止とさせていただきます。

         不在庵拝。

2020年1月

よく冷えてよく晴れた元旦の朝はだからといって未明に鶴の一声であけるわけでもないようでいつものとおりの明け烏のくぐもった鳴き声と硝子板に米粒をこぼしたような雀のさえずりではじまるいつもの冬の早暁とかわりはないはずなのだけれども、それはそれでやはりなにやら新年を言祝いでいるように聞こえてくるのもやっぱり身勝手な人間の勝手な想像なのは知ってはいるもののあたらしく湯を張った風呂から上がって冷えたビールを堂々と飲めるありがたさは正月と冷蔵庫を発明した人間さまの有り難さであるのでここはひとつ年の始めのためしとて人間さまの有り難さにあやかってビールを飲む。

ふだんはゴミ回収車としかすれ違わない通勤途中に横切るだけの参道は産卵期を迎えた鮭が遡上してくるアラスカの河よろしく無数の善男善女が賽銭箱に小銭を投げ入れて戻ってくるための人波にはばまれるのだけれども元旦とはいえこちらにも出勤という無信心な名目がある以上は飛び石伝いに対岸へわたる痩せオオカミみたいに人波の激流を横切るのもいつものお正月は今年もおわりの始まりはじまり。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

以下 お知らせいくつか。

●『井山三希子展』引き続き延長中。1月10日くらいまで常設展で販売しています。

『野の花・4』を発売しました。
前作は熊本地震直後に作ったものでしたが、今作はそれ以降の三年余りに撮りためてきたものを纏めました。
詳細は、→「作品集」

●雑誌『コンフォルト』
1月5日発売予定
こちらは建築専門雑誌。「茶室に花をいける」をテーマにした誌面作りです。

●『文藝春秋』巻頭随筆
1月10日発売予定
簡単な文章だけ末席に掲載予定。コンビニまたは駅のキオスクで立ち読み下さい。

●『熊本日々新聞・連載』
1月20日(月)発売。
これから書きまあす。原稿用紙買ってきまあす。

●『花の会・1月』
1月25(土)・26(日)。今年最初の今月です。みなさま暖かくしてお越し下さい。

●『ナカバン展』
2月1日~末日。2月1日、2日(作家在廊日)
画家ナカバンの二年ぶりの展示会。今回も油絵をお願いしています。お楽しみに。タイトル未定。

2日は日曜ですが、作家在廊につき臨時営業します。

    坂村不在庵拝。


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