2022年12月
ひゃあぴいひゃあひゃあぴいとつめたくひえてかたちをもった風がやまの草や木をこごえさせてこごえさせているはずなのにはらはらとかわいた葉をおとさせて夕暮れどきのポストや電信柱のくらいかげにもっとくらいかげになっているひとさらいのコートのえりをたたせてあさでもうすぐらい商店街のやおやの店さきには風にゆれてぶるさがる裸電球よりもあかるくあかるくみかんがつみあげられて沼や河にはとりどりのわたりの鳥たちがやってきて声なくにぎやかにいつもなにをかんがえているんだかわからない目つきで茶色いどろみずをあさっていておいしいのだかたのしいのだかはしらねどもだからといって人びとのみなさまも赤提灯をくぐればご同様なありさまでこちらはさわがしいだけあちこちごめいわくに茶色いよくわからないものをのみあさっているあげくに目つきもままならないうえにさわぎちらしてお行儀がわるいからなおわるい。
ひゃあぴいひゃあひゃあぴいぴいやあちゃいかで今年もおわりなれど、お知らせひとつ。
「花のライブ・東京」
12月14日(水)
南青山のDee’s Hallにて、2回公演です。各回2時間くらいになる予定。
① 12時開場・12時半開演。
② 16時開場・16時半開演。
●会費 五千円。
申し込み・お問合せ
(1)お名前 (2)①②のどちらか (3)人数 (4)電話番号
上記を明記のうえ、下記アドレスまたは電話番号までお願いいたします。
✉️ yoyaku.sakamura@gmail.com
📞 090-9397-6501
※メールでお申し込みの方へ
二、三日中に受付完了の返信をいたします。
返信がない場合、お手数ですがお電話にてお問い合わせください。
東京でのソロライブはたぶん最初で最後。頑張りまあす。ご参集ください。
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2022年11月
かさかさかさかさと枯葉落ち葉まいちる秋のおしまいの冬のはじまるまえの街のどこそこでことしも地獄のふたがひらいたようできたなくてお行儀のわるいみなりのぐだらない人間みたいなかっこうをしたきたなくてお行儀のわるいひとびとが駄菓子屋と酒屋をふとらせてなにがはっぴぃかはしらねどもまあそういうことにしておいて軒をうつどんぐりのおとやわたりのとりたちをまつしずまりかえった池のおもてや色づきはじめた柚のみやのびはじめた水仙のみどりやきれいにたべちらかされたアケビのかわやひなたににおう金木犀やそうしたすべてがいまという季をなにかかけがえのないものをむかしむかしにわすれてしまっておもいだせないことのようにおもわせるものだからなんだか泣きたいようなきもちにもなるものの泣く理由もおもいでもちあわせないままに秋のひははやくに暮れてそれだからなんだかますます寂しいような気分になって灯ともしごろのくちあけの居酒屋にはいるとことしもカキフライがあってカキフライがあるというのはそれだけで冬をまつのになにかこころづよいようにおもわれるのだからカキフライを注文しながら渡りのとりたちは今ごろどこのそらかしらとおもいをはせてみたりするのもいつものこの頃。冬のはじまりはじまり。
以下、お知らせ。
「花の会・11月」
今月は11月26(土)・27(日)。
そろそろ日暮れも早くなり、ということはお早い時間にお待ちしています。
以下お知らせ。
「花の会・10月」
今月は10月29日(土)、30日(日)。
「花のライブ・熊本」
11月19日(土)
①11:30〜13:30 (開場11:00)
②15:30〜17:30 (開場15:00)
会費:¥4,000-(税込)ご予約はこちらより。
*尚、ライブ開始30分前に開場いたします。
両回とも開演前またライブ終了後にmarcadette渡辺薫子さんの菓子とお抹茶をご用意しております。どうぞこちらもお楽しみに。
「花のライブ・東京」
12月14日(水)
南青山のDee’s Hallにて、2回公演です。各回2時間くらいになる予定。
① 12時開場・12時半開演。
② 16時開場・16時半開演。
●会費 五千円。
申し込み・お問合せ
(1)お名前 (2)①②のどちらか (3)人数 (4)電話番号
上記を明記のうえ、下記アドレスまたは電話番号までお願いいたします。
✉️ yoyaku.sakamura@gmail.com
📞 090-9397-6501
※メールでお申し込みの方へ
二、三日中に受付完了の返信をいたします。
返信がない場合、お手数ですがお電話にてお問い合わせください。
東京でのソロライブはたぶん最初で最後。頑張りまあす。ご参集ください。
坂村不在庵通信霜月
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2022年10月
ぴゅうぴゅうごうのうずまきがあちらの梢をふきぬぐいこちらの下草をなぎたおししたあとのいつもの山の道は木々の排泄物でるいるいたるものだけれどおちるというのはいらないからおちたのであってそれだからむしろみあげる梢はせいせいしたものであってだからそれごしにみはるかす空もせいせいしたようにたかくすんでいてそんななかをトンボがとんでカラスがないてひとはあるいていなくて風はすずしくふきすぎてどことなくものさみしくなっておなかがすいてとおくから線路のふみきりのおとがきこえてきたりするとなぜだかよけいにさみしくなってだからといってひとにあいたいわけでもなくてむしろさみしいのがこのましいような気になっているのとは無縁にトンボがとんでススキのほがひらいてきていてもうカラスはなかなくてふみきりのおともやんでいてわかっているけれどひとりで山をあるいていていることをおもいだして空はきれいにはれていてなんとなくおなかがすいてこれはどうやら秋になりにけり。
坂村不在庵拝。
以下お知らせ。
「花の会・10月」
今月は10月29日(土)、30日(日)。
「花のライブ・熊本」 予定
11月19日(土)
詳細は決まりしだい拙または泰勝寺のSNS、WEBサイト等でお知らせします。
スケジュールをあけてお待ちください。
「花のライブ・東京」
12月14日(水)
南青山のDee’s Hallにて、2回公演です。各回2時間くらいになる予定。
① 12時開場・12時半開演。
② 16時開場・16時半開演。
●会費 五千円。
申し込み・お問合せ
(1)お名前 (2)①②のどちらか (3)人数 (4)電話番号
上記を明記のうえ、下記アドレスまたは電話番号までお願いいたします。
✉️ yoyaku.sakamura@gmail.com
📞 090-9397-6501
※メールでお申し込みの方へ
二、三日中に受付完了の返信をいたします。
返信がない場合、お手数ですがお電話にてお問い合わせください。
東京でのソロライブはたぶん最初で最後。頑張りまあす。ご参集ください。
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2022年9月
ことしの冬はながくてさむくてつめたくてようようご来復の春はぽかぽかとのんびりいつまでもいつまでもくさばなを照らしていたはずでいつのまにやらの梅雨はひゃっくりを我慢しているうちにすぎていたようでつきましてはいつもどおりに夏はきて夏はあついのがあたりまえのはずがあついあついいつもよりあつい地球がこわれちゃうあたしもついでにこわれちゃおうかしらそしたらおやすみできるわよねそうねでも冷蔵庫のもやしつかっちゃわないといけないしはれてるとお洗濯したくなっちゃうのよねなんかもったいなくて3回はまわしたくなっちゃうのよねそしたらまたまちがってもやしかってきゃってこれってあついからよねやすいからかしらそれともあたしもこわれちゃってるのかしらいやだわねあついからもやし買っちゃうのかしらそれともやっぱりあたしがもうこわれているのかしらいやだわまたいってるわこわれちゃったらそしたらもうあらためておやすみとれないわよねやっぱりあついのはいやねあついあついあああついなんてついついあついあついいっているうちに朝な夕なにどこからともなくだれかがどこかでひっそりと炭酸水をあけたみたいに虫たちのこえがしゅわしゅわあわ立ちはじめてセミがなかなくなってスーパーの駄菓子のなかみがへりはじめていきおいをなくしはじめた夏の草むらのかたすみではぶどうの実がいろづきはじめ八百屋のみせさきで栗をならべはじめてシャワーの温度をしらずしらずにあげていてそんなこんなでどうぞどうぞごかってに季節はうつろって、風たちぬいまは秋。
以下、お知らせ。
「花の会・9月」
9月24日(土)、25日(日)。
やるやる詐欺よろしく順延していましたが、さすがにそろそろ再開出来るつもりでいますが、急遽予定変更の場合はインスタグラム等で告知いたします。
「花のライブ・東京」
12月14日(水)。
於、港区南青山Dee’s Hall
これまた意外なことに、東京でのソロライブは初めてで、きっとこれが最後。
詳細は順次お知らせしますが、当日は昼と夕の2公演です。皆さまにおかれましてはスケジュールだけ空けておいて下さいますように。
不在センセー拝
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2022年8月
ついこのあいだまであったはずの冬はたしかとてもながながしたきびしい寒さであったはずでそのあとのさくらのじぶんはめずらしく開花の時季はながくておだやかだったはずで順番でいうところのついこのあいだの夏越と山開きはこれもめずらしいことに晴天であってこんなことをなんでくだくだしくおもいだしてというかおぼえていて書くかといえばそれはひとえに本日ただいまがあついさかりであってそんなことはいつものことであるはずなのにこんな不当なことははじめてでございましてあたくし納得がゆきませんこのたびのことはなかったことにしていただきませんとくやしくて実家にもかえれませんみたいな顔つきであちらさまもこちらさまもいらいらしているのもまあこれも毎夏のことではあるのでどうでもよいことであるのだけれどなにもプールや自動販売機や旅行客のために夏があついわけでもなんでもなくてあつい季節だからあつくなっているのであってながくてきびしかった先日の冬をおわすれなきようねがいたいだけでひとさまに都合のよい日よりというのはそれではいちねんにいくたりくらいあるのだろうと考えてみるけれどもそれはひとさまによってあんばいがちがうだろうから数えようもないことではあるのだからかまわないようなものの目がさめてどうやら本日このたびは休日であるのでそれならばがどれなのかはべつにしてそれならば朝から冷えたコップでビールをのんでこれこそが人間らしいなにかしらであるというのであればそれは季節をとわれないことであるにせよ冷えたコップでつめたいビールをいただくのはやっぱり夏のあついさかりが似合ってるようだからそれなら夏のあついのはわるくはない。できたらつめたいタコのぶつぎりと茹でたての枝豆をください。
以下、すこし。
五月に再開したはずの「花の会」が六月、七月とお茶室の急遽のメンテナンス工事で中止となりまして、まあ誰のせいではないものの、楽しみに予定されていた皆さまにおかれましては申し訳ないしだい。
九月末から再開予定ですのでしばしお待ちください。
坂村不在庵拝
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7月30(土)・31(日)に予定していました「花の会」は、先月に引き続き施設メンテナンス中につき中止になりました。予定くださっていた皆さにはお詫び申し上げます。
2022年7月
まっ白い日射しの照りわたるまっ白く灼けた昼間の街はまだなにも描いていないのか描く気がなくてほっぽり出されたままなのかおそらくはそちらであろうまっ白な画用紙みたいにまぶしいというよりかなんだか無残な具合の白暑らしくて街ゆく人びとは歩く影ごと消えうせてせっかく出てきたのだからと村の鎮守のかみさまのおわす楠の大樹のどこかから開店休業の天ぷらやの揚げ音みたいに申しわけていどに鳴いていたセミも身の無情をはかなんでかなんなのか暑さの午後にはなりをひそめてはるばるながめおろすは白い昼さがりの白くこげた参道にここにばかりは老若男女善男善女がしゃんしゃんしゃんとんとことんの涼しげな鈴のね太鼓のおとにかこまれてしゅくしゅくぜんとこうべをたれてくるくるくるくるくぐるは茅の輪でありにせばあれよ今年も半分おりかえしあすは富士のやまびらき、はやいものねほんとうね歳をとるわけねねんねんはやいわねあなたはまだお若いわよそんなことないわよあちこちたいへんよそうは見えないわほんとうよこまっちゃうわねほんとうね本年もお世話になりました来年もよろしくおねがいします。
以下お知らせ。
「花の会・7月」
7月30日(土)、31日(日)。
先月の花の会は、急遽の茶室メンテナンス工事のため中止とさせていただきました。予定くださっていた皆さにはお詫び申し上げます。
今月はがんばりまあす。
坂村不在庵拝。
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6月花会・中止
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2022.625(土)ー26(日)
お茶室の使用ができなくなったため花会を中止させていただきます。
お茶室管理の方から、急なメンテナンスが必要になったとのこと。予定してくださいました皆様には、来月のご来場を心よりお待ち申し上げます。
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2022年6月
ひいひいふうふうひいひいふう今年の春はみちのりがながくて世の中がひろくかんじられて歩けないのだから歩きつかれるわけはないのだのにそれだからなおさらに腹だたしさに疲れはているうちに山ホトトギス初ガツヲ枇杷はたわわで梅もうっそり空はどんより森まっくらになりにけりないたずらにわがみよにふるながめせしまに池畔では蛙がきたなくないて緑蔭の老い鶯の名調子にさそわれてえっちらおっちらにっちもさっちもあっちもこっちもひさしぶりにあるいてみれば春はとおくに夏もまじかに梅雨の時節となりにけり。
以下 お知らせ。
「花の会・6月」
6月25日(土)、26日(日)。
ようやく再開できたことは本当によろこばしいことなれど、二年ぶりというのはあれよと思えども24回も欠勤したというのはそれなりのことで、初日に来場下さった皆さまにおかれましてはバタバタと失礼しました。
それと日曜日は16時終了ですのでお早めに来場いただけると嬉しいです。
さかむら拝。
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花会再開
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「花の会・五月」
於 立田自然公園茶室。5月28(土)・29(日)。土曜日は11時半開場、16時半終了。日曜日は11時開場、16時終了。
予約不要。開場時間内でしたらいついらして帰られても大丈夫です。
当日は茶室山門よりはいり、「待合」「小間」「広間」の順番におまわりください。「小間」と「広間」は入室してご覧いただけますが、混み合う場合にはこちらで誘導いたします。
2022年5月
どうもこうもあれやこれやがどうにもこうにもままならないで暮らしすごしているうちに春ははじまってうつらぼんやりながめているうちにツバメがはらりひらりと空を舞っていつもの毎日とおるあの場所では今年はヒルガオの花がところせましとひらいてはとじてひらいてはとじてそれでもけさもひらいていてしているうちに春はくれはじめてというか竹が枯れてフジの花がわんわんと咲いてはおわっていてこれはどうやら春のそらの色ではないそらがクスの新緑をかかえてみはるかすかぎりひろがっているのだし往来をあちこちうらうらとあるきまわる善男善女の服装も木洩れ日みたいにひらひらとしているのだからなんというのかぼやぼやとながめせしまに春愁なんてことばはおいていかれていてイカがおいしくなってきたのだしイカがおいしいということはもって春を論ずべからざることなのだからまあ、はつなつのかぜになりたやはつなつのはつなつのかぜのふく季節はよい季節。
以下 お知らせ。
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「花の会・五月」
於 立田自然公園茶室。
5月28(土)・29(日)
土曜日は11時半開場、16時半終了
日曜日は11時開場、16時終了
予約不要
開場時間内でしたらいついらして帰られても大丈夫です。
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当日は茶室山門よりはいり、「待合」「小間」「広間」の順番におまわりください。「小間」と「広間」は入室してご覧いただけますが、混み合う場合にはこちらで誘導いたします。
久しぶりのホームグランド再開。わあい。
今月の「当季の花」はしばしお待ちください。
不在庵通信
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2022年4月
はるたてるかすみのそらにうらうらと雲雀あがりこころかなしも足がいたくてやりきれないでうつらうつらと眺めせしまになにか日本人にたいして多大な責務をおっているようなかおをして今年も桜がつぼんでふくらんでひらいてはらはらとしているまにまに人さまもなにか桜にたいして甚大な債務をおっているかのように今年も律儀にあちらにはしりこちらにすわりあらきれいあらおいしいこれきれいこれおいしいほんとにそうね寒くなってきたわねおいしかったわねおいしかったわねお夕飯はもういらないわねそうねうちもそうしましょうおいしかったわねきれいだったわねほんとにあの方いつもおしゃゃれでらしてすてきわよねほんとに冷えてきたわねごちそうさまでしたで今年の桜もおわりにけりないたずらに。
以下お知らせ。
「熊本日日新聞 連載の最終回」
4月25日(月)掲載予定。
そろそろやりませんかやりますかそうしましょうか、つづけませんかそうしましょうか、どうしましょうかやりましょうか、であれよと三年も駄文を弄し恥をしのんで花をみていただくための肴のつまとして続けさせてきた連載も今回でおしまいひとくぎり。連載中たくさんのみなさまからさまざまなかたちで励ましの連絡をいただきました。この場をつかいこころからお礼申し上げます。
「花の会」
お日柄もよろしくなりお茶室もきれいになりませり。そろそろ再開したいと思います。わあい。詳細は本ホームページまたはインスタグラムにてお知らせいたします。
不在庵通信
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2022年3月
これといって思いつくこともなく寝ておきて雨が降ってあがってあたたかくなってあたまがぼんやりしてやっぱり思いつくこともなく食べのこしのおでんみたいになすところなく日がくれて夜になって雨がふって朝になっていいよいよあたたかくなってあたまもからだもぼんやりして昼間にはいよいよあたたかくなってますますぼんやりしてなにも考えたくないままのんびりと陽はかたむいてたまにはかたむいたままでもこちらはかまわないのに紅茶におとしたお砂糖みたいに日はくれて気づいたら三月になっていて三月にべつになにがあるわけでもないのだけれどあんまりあたまがぼんやりしているものだからなんとなく久しぶりに山の入り口あたりをぼんやりあるいてみたら木々が芽ぶき草花が萌えだす春の三月そよかぜふいての春なかりせばぼんやりながらも今日のみの春をあるいてしまいけり。
以下お知らせ
「熊本日日新聞連載・3月」
3月28(月)掲載予定です。
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2022年2月
街のあかりがついたり消えたりせわしないのはあたしのしったことではないにせよこちとらせっかくのおやすみだというのにせっかくのおやすみらしくたまにはよそさまでおあしを払ってのんびり昼間からお酒をいただきたいとそれだけのこともままならないというのはせっかくのおやすみがおやすみがいのないなんだかふちのないおおきなひらべったいまっしろいお皿にのせられたはまぐりかなんかにじぶんがなってしまったというかされてしまった腹立たしさにはらがたってくるものだからだからといってけれどもお行儀のよいあたしははまぐりではないのを便利なことにむだな街あるきをあきらめてよそさまにご迷惑のかからないように自分の店があるのをよいことにじぶんのおみせにもどっておこのみの音楽をかけながらおこのみのお酒をいただきながらやっぱりここのおさけはおいしいわねあらそうですかありがとうございますよかったらいっぱいいかがですかあらうれしいわちょうだいしますゆっくりされていってくださいねありがとうなんてことにはなるのだけれどこれはやっぱり日常であっておやすみではないのでつまらない。だからといってなにもおやすみの日がいつでもたのしくおきらくにあるべきものとかんがえるのがそもそものまちがいかもしれないとおもいなおしこころあらためてみるのもおやすみの日のなせるわざなんだからこういうときぐらいはなんにも考えないでだれにもあわないような呑みやでおやすみの日らしくのんびりとお酒をいただきたい。
以下お知らせ。
「花のライブ 熊本・泰勝寺」
2月12日土曜日、13日日曜日。11時〜13時。参加費、3,500円。
としのはじめのためしとて、泰勝寺では初めてのライブです。お誘いあわせのうえお越しください。もちろんお一人でもぜひ。
「熊日新聞連載・2月」
2月28日(月)掲載予定です。
そんなこんなしているうちな春の気配。みなさまにおかれましても季節においていかれませんよう、春には春になりますように。
坂村不在庵拝。
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2022年1月
右にまわしたのか左にひねったのか栓抜きをつかったのか缶切りかはしらねどもいちどあけたものはご賞味期間中にいただかないといけないのが気ぶっせいでできることならあけたときに泡がでるようなたぐいのものが望ましいものなのだけれどいつのまにか寝入っていていつもどうりに目がさめてみるとどこの地獄の蓋をだれがあけたのかちかくの参道には善男善女があふれかえっていてあけましたあけましたと監獄のそとでまちわびる黄色いハンカチにご挨拶をかわしているのみたいなのでそのうえにご縁日の屋台がつらつらとならんでいるのだからこれはどうやらいまさら失礼もうしあげました。あけましておめでとうございます。
としのはじめのためしとて、以下お知らせです。
●『nakaban no gaban』展。
画家nakabanの油絵の展示会がひきつづき開催中です。会期中展示作品の追加予定もありますのでおたのしみに。
~1月22日(土)。
●『熊本日日新聞連載・1月』
1月31日(月)掲載予定です。
●『花の会・泰勝寺』
2月12(土)・13(日)。
熊本は泰勝寺跡・細川邸にて。内容は未定ですがたくさんの方々にたくさん花を見ていただけるように考え中。詳細は決まりしだい拙インスタグラム等で告知いたします。
というわけで、今年もあちらやこちらでたくさんお会いできますように。
不在庵坂村拝。
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